小松実のひとりごと

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zoom RSS 飯田哲也氏「エネルギー進化論」を読む

<<   作成日時 : 2012/02/02 22:19   >>

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12.02.02


 飯田哲也氏(いいだ・てつなり、環境エネルギー政策研究所所長)の「エネルギー進化論」(ちくま新書)を読みました。この分野に疎い私にとって、実に示唆に富んだ、希望と展望の湧く著書でした。

 飯田氏は、略歴に「神戸製鋼の原子力部門や電力中央研究所に約10年勤務。その後、北欧留学を経て、現職。」とあるように、最初は、原子力の専門家・技術者として、スタートします。しかし、神戸製鋼や電力中央研究所で、原子力ムラともいうべき原子力産業の実態と空気を体験、「電力幕藩体制が仕切る原子力ムラ」(本書98ページ)の実態を知るにつれ、仕事を続けることに迷いが生じ、退職してスウェーデンに留学。「自然エネルギーとデモクラシーこそが未来を拓く」(同100ページ)との確信を得たという人です。

 ブックカバーの内容紹介には、「いま変わらなければ、いつ変わるというのか?3.11のフクシマ以降、日本の原発・エネルギー政策の転換は不可避だ。」「本書では、原発事故に至った日本のエネルギー政策の過ちを検証し、あるべきエネルギー政策を地域から再考する。」とありました。

 序章の「自然エネルギー懐疑派への反論」から始まって、自然エネルギーの歴史をたどり、なぜ日本では自然エネルギーが普及しないのかを分析します。第4章の「地域から始まった革命」第5章「日本の地域からのチャレンジ」では、ヨーロッパと日本の地域からの自然エネルギーへの変革の取り組みを具体的に紹介しています。(著者は、私たちが視察した長野県飯田市のおひさまファンドの取り組みにも、企画段階から参画していました。)

 「大規模集中から小規模分散へ、中央集権から地域分権へ、独占からオープンへ、生産者目線からユーザー目線へ、そして原発から自然エネルギーへと、大きなパラダイム(時代に共通の思考の枠組み=小松)転換をともなうエネルギー進化の時。」(同書「まえがき」)という飯田氏の主張に共感しきりでした。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
『エネルギー進化論』知らなかった自然エネルギーのリアルを学ぶことが出来る
エネルギー進化論: 「第4の革命」が日本を変える (ちくま新書)飯田 哲也筑摩書房 ( 2011-12-05 )ISBN: 9784480066435sickboyのバインダーで詳細を見る ...続きを見る
hobo-多読多評-
2012/05/29 06:08

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