コスモ石油での特別委員会、岩名所長が陳謝

11.08.25


 昨日、コスモ石油の現地視察の後に開かれた県議会震災対策特別委員会。
 冒頭、岩名コスモ石油千葉製油所所長からお詫びのご挨拶がありました。続いて、当局から事故の経過・原因等の説明があり、審議に入りました。

 最初に私から、大火災と爆発につながった原因である「緊急遮断弁」をピンで開状態で固定し、働かないようにしていた問題について、質問しました。会社側が記者会見で「法令違反であるという認識がなかった」と、述べているが、「固定」は、どの部署の指示で、どの部署が許可を出し、どの部署が実施したのか、「固定」の連絡は、どこまで届いていたのか、と聞いたのに対して、コスモ石油の近藤事故調査委員長は、「送油課の担当者の判断」であり、「係長には報告した」ものの、「課長は、事態を認識していなかった」と、あくまでも現場の責任との立場を表明しました。

 続いて、「緊急遮断弁」の開状態でのロックが、通算8回、約3ヶ月間との報告について、いつからの累計か、四日市製油所でも同様のことがあったということは、これが日常的、全社的に行われていたということではないか、「緊急遮断弁」の不具合が2月7日から続いていたというが、修繕を先送りした理由は何か、との質問に、近藤委員長は「2006年からの累計」であることを明らかにしたうえで、「不具合は、軽微なものであり、(一斉点検の)5月まで様子を見ようということだった」「軽微な不具合なので、ピンでロックしなければよかったのだが」と、ここでも現場の判断に責任を押し付ける態度でした。

 労働局や県商工労働部などが監修した事故防止のためのさまざまなマニュアルが作成されているが、何故それらが生かされなかったのか、技術や事故防止の「現場の知恵」が、継承されていない問題があるのではないか、との指摘に対しては、「反省している」と述べたうえで、現場の知恵の継承が不十分な点については、「非常に感じている」と、述べました。

 次に私は、技術や知恵の継承という点で、職員体制の問題について質しました。岩名所長は「正社員が400名弱、関連会社が300、協力会社が900人」との数字を明らかにし、関連・協力会社の社員への教育も「必要なものは実施している」と述べました。教育が徹底していれば、今回の事故は起こりようがなかったのですが、その点についての言及はありませんでした。

 さらに、液化塩素などの毒性ガスのタンクが、コンビナート臨海中部地区だけでも、合計73基ありますが、コスモには、液化アンモニアのタンクが2基、他にボンベで500キログラム貯留されています。住民への周知や避難訓練等の実施について尋ねました。岩名所長は、「住民への周知も避難訓練も実施していないが、今後、検討していく」と、答えました。

 また、隣接しているチッソ石油化学には、放射性物質の劣化ウランが、765キログラム保管されており、その保管倉庫が、今回の爆発によって延焼しています。劣化ウランの入ったケミカルドラム缶の上に、屋根などが焼け落ちていたとの情報もあり、一歩間違えば、放射能汚染というさらに深刻な被害が発生していたかもしれません。劣化ウランの保管倉庫について、「知っていたか」との質問に、岩名所長は「知りませんでした」と、応じました。しかし、災害の発生・拡大の防止などのために、周辺の事業所が共同で研究や教育、防災訓練を行うための「石油コンビナート等特別防災区域協議会」というのがあります。「そんな重大な情報の交換もないのか」「協議会とはそんなものなのか」との追及に、岩名所長も、県の商工労働部山田保安課長も「今後、協議会のなかでの情報の共有に努める」「そのように指導していく」と答弁せざるをえませんでした。
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   写真   右側の焼けたタンクと左側のタンク群との間、その先がチッソ石油化学の敷地。劣化ウランの倉庫は、タンク爆発の破片によって延焼した。
 最後に、液状化や津波対策について、尋ねました。岩名所長は「コスモ構内で、9ヶ所の軽微な液状化が見られた」と、報告。「側方流動」の危険性については、「その報告はないし、考えていない」とし、津波についても「把握していない」との態度でした。

 コスモには、明日、日本共産党の志位和夫委員長や田村智子参議院議員の秘書、千葉県委員会や地元市議とともに、再度、現地調査に入ります。

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この記事へのコメント

sugar
2011年08月26日 19:25
お疲れ様です。ブログを拝見していますと、小松県議さんの質問に、相手が、たじろぐ様子が目に浮かぶようで。コスモ側の回答を聞いていると以前に、政治とカネの問題で志位委員長が言っていた「ほお被り4点セット」を思い出します。部下がやった、幹部は知らない、(お金がかかるから)教育しない、対策とらない。関連企業や下請けには「必要な教育はしている」そうですが、必要でない教育ってあるんでしょうか?充分な社内教育をしてこなかった事に対する言い訳に聞こえてしまうんですけども…感覚の相違なんでしょうか?
小松実
2011年08月26日 22:15
sugarさん、いつもありがとうございます。事故は、いつも現場のせい、現場の人間のミス、ですね。緊急遮断弁の不具合は、軽微なものなので、修繕は、5月の定期整備まで伸ばそうということになっていたそうです。それはだれの判断なのか。現場だけで判断できることではありません。すぐに修繕していれば、ピンでの固定はなかったはずです。幹部は、それでも、5月まで、不具合があっても、ピンで固定することはなかったというでしょう。どこまでいっても、責任は現場、末端で働く者に押し付けられるようです。