環境エネルギー政策の先進、東京都を調査

12.02.08


 環境エネルギー政策、自然エネルギーの導入で先進を走る東京都にお邪魔し、お話を伺ってきました。環境局環境政策部環境政策課長の宮沢浩司さん、同じく都市地球環境部再生可能エネルギー担当課長の三浦大助さんに対応していたただきました。
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   写真   向こう側、右が木幡充日本共産党千葉県議団事務局長、左、小松実
 私から、訪問の趣旨を兼ねて挨拶させていただいた後、まず宮沢課長から、2007年に策定された「東京都気候変動対策方針」について、説明がありました。「方針」は、気候変動に対する基本認識として、「人類の活動が引き起こした最も深刻な環境問題」「東京が直面する『今そこにある危機』」「今後10年間が、地球の未来を決める」を掲げ、温室効果ガス排出規制の義務づけと太陽エネルギー普及の制度化を骨子としています。

 続いて、三浦課長が、「住宅用太陽エネルギー利用機器補助制度」について説明。2009年~2010年の2ヶ年で90億円の予算で実施された制度です。対象は、個人・法人・マンションの管理組合。太陽光発電を設置した場合、1キロワット当たり10万円の補助金が交付されます。制度実施の2年間で、2万件弱の設置が実現したといいます。それまでの年平均の設置数が1500件程度といいますから、6~7倍の成果です。もう一つが、太陽熱を利用した温水器への補助。こちらは、設置機種によって補助金が違いますが(1㎡あたり9000円から3万3000円)、残念ながら認知度が低く、利用は400件程度だったということです。

 それではということで、都の環境局は、2011年度から新たに、デベロッパーを対象にした新築住宅向け「太陽熱補助事業」を20億円の予算でスタートさせました。(2015年まで)住宅供給事業者に対して設備・工事費の二分の一、上限一戸当たり50万円の補助制度です。昨年の11月からの受付ですが、滑り出しは好調のようです。

 さらに、福島第一原発の事故を受けて今年度(2011年度)から、140億円の予算で、太陽光発電・太陽熱利用システムへの新たな補助制度を設けています。太陽光発電は、前制度同様1キロワット当たり10万円です(ちなみに千葉県は2万円)。仮に新宿にお住まいの方が、3キロワットの設備を導入した場合、都の補助金で30万円、国の補助金が14万4千円(1キロワット当たり4.8万円)、新宿区から42万円(1キロワット当たり14万円)、合計で86.4万円の補助金を受けることができるわけです。導入コストは150~180万円とのことですから、5~6割の負担で済むことになります。自家消費の電気代と売電収入を考えると極めて魅力的です。これにより、前年比でさらに4~5割、設置ペースが増加しているとのことでした。

 太陽熱利用のほうも、集熱面積1㎡当たりの補助金を7万円に増額しています。こちらも、6㎡程度の設備の場合、導入コストは80~100万円程度ですから、負担は半分程度で済みます。

 「予算が足りなくなったら、補正を組んで対応します。」と、その積極的な姿勢に頭が下がりました。都有施設などでの自然エネルギーの導入にも、もちろん積極的に取り組んでいるようです。担当課が違うようで、後ほどその資料を送っていただくことにしました。まだまだ「大規模CO²排出事業所に対する削減義務と排出量取引制度」や「大規模新築建築物等に対する省エネ性能の義務化」など、都の取り組みについて聞きたいことはありましたが、約束の時間が迫りましたので、失礼してきました。議会事務局を含め、お世話いただいた皆さん、ありがとうございました。

この記事へのコメント

米粉パン
2012年02月18日 08:17
ご苦労様です。
4年前に埼玉の太陽光発電の専門校を見学に行った時、補助金が多いある東京都の区は戸建が少なく特に太陽熱の補助金が余っていると聞いたことがあります。戸建の多い地区は、従来の補助金制度拡充で良いのですが、集合住宅・賃貸し物件では現実に使いにくい補助金制度のようでしたが、今はどうでしたか?