コスモのアスファルト流出事故、県議会で質問

12.06.29



 昨日のブログに書いたように、今日は、県議会の総務・防災常任委員会。午前中の総務部に引き続き、実質的には午後から防災危機管理部の審査に入りました。

 今議会、防災危機管理部にかかる議案はなく、3本の意見書案の審査のあと、その他の一般質問に入りました。私は、冒頭、コスモのアスファルト流出事故に触れ、漏えい事故を起こした505番タンクが、昨年の大震災で爆発炎上した液化石油ガスのタンクヤードに隣接していることから、大量の飛散物を浴びているはずであり、その影響はなかったのか、と質しました。当局は、漏えいの原因は調査中、と述べるにとどまりました。

 当該タンクの建設年次が、1967年で45年を経過していることから、施設の老朽化が考えられるが、タンクの点検はいつ行われたのか、と質したのに対して、今年2月ごろに点検があり、異常は認められなかったとの答弁がありました。

 437キロリットルもの液化アスファルトが漏えいして、それに気づかないというのはどういうことか。内容物の漏えいをチェックするシステムもないのか。仮に、液化塩素や液化アンモニアなどの毒性ガスのタンクで同様のことが起こっていたら、たいへんなことになっていた。監視体制はどうなっているのか、との指摘に対して、一日に3回巡視していると聞いている、とのことでした。一日3回の巡視では、事故を防げないということだ。監視体制の強化を厳しく指導するように、と強く指摘しました。

 タンクヤードは、いわゆる防油堤によって囲まれ、漏えいがあっても、外へ流出しないようになっています。海上へ流出してしまったということは、防油堤が機能していなかったということです。昨年の爆発炎上では、緊急遮断弁が機能していませんでした。排水溝から海に流出したとされていますが、それでは防油堤の意味がありません。当局は、なぜ防油堤が機能しなかったのかも含めて調査中、と述べるにとどまりました。

 コスモでは、先日、爆発炎上したタンクの再建現場で、転落事故が起きたばかりです。23日には、JFEで死亡事故が起きています。昨年2011年のコンビナートの事故は、42件にも達しています。ちなみに、10年前、2001年のコンビナート全体の事故は、7件でした。10年で事故は6倍に急増しています。どこに原因があると考えているか。どういう対策を考えているか、との追及に、当局は、防災計画等の説明会や立ち入り指導の際に、指導している、と答えました。その指導の結果が、事故の急増ということであれば、指導の中身、指導の仕方に問題があるということだとの私の指摘に対して、指導を強化するとはしたものの、残念ながら、事業所に対して毅然とした対応ができていない実態が浮かび上がりました。

 防災危機管理部の審査では、他に、この春に策定された「石油コンビナート等防災計画」について、また今パブリックコメントを実施中の「千葉県地域防災計画修正案」について、それぞれ時間をかけて質しました。午前中の総務部では、報道され問題になっている多額の含み損が明らかになった私学振興財団の「仕組債」の問題などを取り上げましたが、それぞれ後日の報告とします。

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この記事へのコメント

人生航路
2012年06月30日 12:17
議会、お疲れ様です。コスモの件、事故は起きるものだとの視点に立った対策が求められますね。排水口から流出した… 防油堤は何の為?昨年の津波被害では対策として、道路を盛り土にした。までは良かったんですが、車両等の為にトンネル方式をとってしまった!結果は言わずとしれた事に(T_T)おざなりの対策の見本みたいですね。コスモの排水口も同じなんじゃないでしょうか。やる事になっているから一応やっておいた。ではお粗末過ぎだと思います。液状化対策を例に取ると、神戸市では完全では無いにせよ、かなり実施されていた。かたや千葉では液状化すると伝えて業者に土地を販売したから行政には瑕疵はないと。この違いが災害復旧期間、対策費用に、大きな差がついてしまいました。事故は起きないけどって考えての対策と、事故が起きたらどんな現象が起こるか?それを考えたら答えは明白だと思うのですが…。目先の費用と、事故発生した時の対策費用。それを考えたら企業も行政も、やるべき事が見えてくると思います。
小松実
2012年06月30日 22:51
人生航路さん、いつもありがとうございます。繰り返されるコンビナートの事故。とりわけ、コスモとJFEのひどさは目に余ります。行政の指導姿勢が甘いのにも、がっかりさせられることが多いですね。東京湾北部地震などの災害時、1企業の怠慢は、東京湾全体の取り返しのつかない被害につながります。事業所にも行政にも、その真剣な危機感が求められています。