司法は生きていた!大飯原発と厚木基地

14.05.23


 昨日付「しんぶん赤旗」の一面には、二つの地裁での画期的判決が、大見出しで報道されていました。一つは、大飯原発の再稼働差し止め、もう一つが厚木基地の自衛隊機夜間飛行の禁止です。

 大飯原発の再稼働差し止めを命じた福井地裁(樋口英明裁判長)の判決文の格調の高さに打たれました。

 「ひとたび深刻な事故がおこれば多くの人の生命、身体やその生活基盤に重大な被害を及ぼす事業に関わる組織には、その被害の大きさ、程度に応じた安全性と高度の信頼性が求められてしかるべきである。」

 「人格権は憲法上の権利であり(13、25条)、わが国の法制下においてはこれを超える価値を他に見いだすことはできない。」

 「大きな自然災害や戦争以外で、憲法の人格権が極めて広範に奪われるという事態を招く可能性があるのは原子力発電所の事故のほかは想定し難い。かような事態を招く具体的危険性が万が一でもあれば、その差し止めが認められるのは当然である。」

 「福島原発事故の後において、この判断を避けることは裁判所に課された最も重要な責務を放棄するに等しい。」

 「国内で記録された最大震度は4022ガルで、大飯でも起きうる内陸地殻内地震である」「大飯原発では700ガルに至らない地震でも、外部電源が絶たれる恐れがあると認められ、危険は万一の危険という領域をはるかに超える現実的で切迫した危険と評価できる。」

 「以上、国民の生存を基礎とする人格権を放射性物質から守るという観点からみると、大飯原発の安全技術及び設備は万全ではないのではないかという疑いが残るにとどまらず、むしろ、確たる根拠のない楽観的な見通しの下に初めて成り立つ脆弱なものと認めざるを得ない。」

 何ときっぱりとした、勇気ある判決でしょう!

 同時に、横浜地裁では、「原告らが受けている睡眠妨害の被害は相当深刻」などとして、毎日午後10時から翌日午前6時までの自衛隊機の飛行差し止めを命じました。全国の基地騒音をめぐる訴訟で、飛行差し止めを命じる判決は初めてとのことです。ただ、米軍機については「外国国家の主権行為であり、日本の民事裁判権は及ばない」として、原告らの訴えを退けています。アメリカが日本の国内で執行する「主権行為」による被害を救済できないとすれば、日本の国家としての主権はどこへ消えてしまったのでしょうか。残念なことです。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント