いすみ市が主催、大友詔雄さんの講演会

14.06.21


 いすみ市が主催した大友詔雄さん(株式会社NERC、自然エネルギー研究センター代表取締役センター長)の講演会にわが県議団の木幡充事務局長や中村きみえ千葉市議とともに参加してきました。会場の大原文化センター大会議室に着くと、係の方に「前のほうが開いていますから、どうぞ」と言われ、一番前の席に座ることになりました。

 座る前にまず、「やあやあ」と、太田洋いすみ市長と握手。講師の大友さんとも挨拶を交わしました。

 会場を見回すと、日本共産党の岩井豊重いすみ市議をはじめ、近隣自治体の日本共産党議員も何人か参加しています。今日の講演に、やはり、大きな期待と注目を寄せているのでしょう。

 開会後まず、太田市長がご挨拶。昨年、大友詔雄さんと出会い、お話に感銘を受けた、自然エネルギーを活用した地域おこしの取り組みをなんとかいすみ市で活かせないか、地域・経済を活性化する機会にしたいと思ったと、今回の講演会に至る経過を説明し、同時に、素晴らしい環境を次の世代に届けることが私たちの責務、いすみ市が環境先進市のモデルに、との意気込みを語りました。そのうえで、今いすみ市が取り組んでいる「人もコウノトリも住める地域づくり」が前進し、無農薬の自然米をつくる田んぼが増えていて、そのコメが高値で取引されていることを報告、今日の講演が「原発事故のない日本へ」というその一歩になればと結びました。
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 写真    挨拶する太田洋市長(左)と大友詔雄さん(右)
 大友さんの講演は、もう何度も聞いていますが、そのたびに新しい発見と驚き、感動があります。今日のテーマは「地域資源としてのバイオマスが生み出す地域の雇用――農業生産と調和する自然エネルギー」。より具体的には「コウノトリが舞ういすみ市の環境と調和する経済自立循環確立に向けて」というものです。

 大友さんはまず、エネルギーの地産地消とは、従来、石油に支払われていたお金を地域内に循環させることだと強調。日本は、石油・天然ガス・石炭などエネルギーのほとんどを輸入に頼っており、2013年の石油輸入額は、およそ20兆円に達すると指摘、大友さん自身が計画作りにも携わってきた北海道芦別市や足寄町の木質バイオマス利活用による地域内経済循環確立をめざす先進事例を紹介しました。
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    写真   講演する大友詔雄さん
 さらに、大友さんは、森林資源が見込めない地域(農業地域)の新たな可能性として、「バイオガス」を紹介しました。国内に7800ものバイオガスプラントが建設されているドイツ等の先進事例や家畜糞尿・刈り草などによるバイオガス発生効率のデータなども紹介し、いすみ市でも、耕作放棄地を活用した牧草などの「エネルギー作物」の栽培や稲わらを活用したバイオガス発電に大いに可能性があると言及しました。

 すべては紹介しきれませんが、1時間半、最前列で最新の情報・知見を聞くことができたのは幸せでした。その後の質問コーナーでは、今どこでも処理に困っている「竹」をどうしたらいいのか、木質ペレットなどのボイラーは、どういうところで使われているのか、ごみ処理に関連して、ごみの活用をどう考えているか、などなど、真剣で実践的な質問が提出されました。

 大友さんは、「竹」については、「灰」の問題があって燃料に適さない、繊維に注目すべきで、耐震補強材など有用物としての活用をと指摘。また、ボイラーについては、北海道内の公共施設や温泉施設での利用の実態を紹介しました。ごみについては、すでにドイツなどで見られるように、将来的には最終処分されたごみを有用物に転換し再利用していくことが可能になるだろうが、当面は徹底した分別で埋め立て量を削減する努力を続けるしかない、と述べました。

 質問コーナーも含めて、2時間があっという間でした。地域の資源を活用したエネルギーの地産地消が、地域に仕事と雇用を生み、地域の経済を活性化し、暮らしを豊かにしていく。この取り組みをもっともっと千葉県内に大きく広げていきたいと思います。

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