面白かった「地球外生命」(岩波新書)

14.07.09


 議会や党務の関係で、このところ好きな読書の時間がとれません。

 それでもこの間、面白かったものの一つに「地球外生命」(岩波新書)があります。生物科学の専門家長沼毅さん(広島大学大学院准教授)と地球物理学の専門家井田茂さん(東京工業大学教授)という異分野のお二方の共著です。

 おおよそ、生物学者は、地球外生命の可能性について懐疑的だといいます。一方、天文学者のほうは、「条件さえ揃えば生命は発生する」「地球で生命が生まれたのだから、宇宙にはどこにでも生命が住んでいるはずだ」と考えがちだとのことです。
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 そのお二人が、第一章「地球生命の限界」から始まって、第二章「地球生命はどのように生まれ進化したか」第三章「地球の生成条件が少し変わっていたら」と、検証を進め、第四章「太陽系の非地球型生命」第五章「系外惑星に知的生命は存在するか」と論を展開していきます。

 素人にもわかるように配慮して書かれているのでしょうが、やはりなかなか難しい言葉や概念が出てきて、そういうところはこだわらずに読み進めました。第四章、第五章は、わくわくさせられながら一気に読まされました。

 「生命の誕生も知性の誕生も奇跡のような事件だったのではないか」だから「私たちは宇宙で孤独な存在だという可能性が高い」しかし、「この感覚をいささか揺るがせているのが系外惑星の数の多さとハビタブル(生命を宿しうる)天体の多彩さだ」と、「おわりに」のなかで、生物学者の長沼氏は語ります。そして、これまで懐疑派だったが、すっかり洗脳されたと告白しています。

 私が生きている間には、地球外生命の発見という事件は起こりそうもありませんが、そう遠くない時期に、私たちとはまったく違うシステムで生きる生命との遭遇があるかもしれません。ロマンチックですね。

 この他、梶よう子さんの「立身いたしたく候」(講談社)を面白く読みました。

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