長崎、城臺美弥子さんの勇気ある「平和への誓い」

14.08.11


 9日の長崎。原爆犠牲者慰霊平和祈念式典。被爆者代表の城臺(じょうだい)美弥子さんが読み上げた「平和への誓い」はすばらしいものでした。

 「今、進められている集団的自衛権の行使容認は、日本国憲法を踏みにじる暴挙です。日本が『戦争ができる国』になり、日本の平和を武力で守ろうというのですか。武器製造、武器輸出は戦争への道です。」
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 東京新聞によると、「日本国憲法を踏みにじる暴挙」というこの部分は、実は原稿になかったのだそうです。待機席で登壇を待っている時、来賓席に座る安倍晋三首相ら政治家たちの姿が目に入ったのがきっかけで、文章を差し替える決意を固めたのだそうです。城臺さんは、「憲法をないがしろにする政治家たちを見て、怒りがこみ上げました。」と語っていました。

 城臺さんの知性と勇気に心からの敬意を表したいと思います。

 同時に、田上富久長崎市長が読み上げた「長崎平和宣言」も、見事なものでした。

 田上市長は、「今も世界には1万6千発以上の核弾頭が存在します。核兵器の恐ろしさを身をもって知る被爆者は、核兵器は二度と使われてはならない、と必死で警鐘を鳴らし続けてきました。広島、長崎の原爆以降、戦争で核兵器が使われなかったのは、被爆者の存在とその声があったからです。」と指摘。

 そして、集団的自衛権の問題に触れ、「長崎は『ノーモア・ナガサキ』とともに、『ノーモア・ウォー』と叫び続けてきました。日本国憲法に込められた『戦争をしない』という誓いは、被爆国日本の原点であるとともに、被爆地長崎の原点でもあります。」と、堂々と述べました。

 安倍首相は、あいさつで昨年9月の国連総会での「核軍縮ハイレベル会合」での「核軍縮決議」や、今年4月に広島で「軍縮・不拡散イニシアチブ」を開催したことをあげました。しかし、国連総会の会合で、出席した岸田外相は、核兵器の「削減」に触れるだけで、全面禁止には言及していません。広島の会合で出された宣言は、核兵器の禁止に言及せず、中国や北朝鮮を念頭に「不拡散」をことさら強調するものになっています。ごまかしは、通用しません。

 広島に続いて、長崎の被爆者団体の代表たちは、9日午後、安倍首相に面会。集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回要請を行いましたが、ここでも安倍首相は聞く耳を持ちませんでした。

 安倍政権が進める集団的自衛権行使容認の核心部分は、軍事力を軍事力で押さえつける「抑止力」です。その「抑止力」の核心は、アメリカの「核の傘」であり、「核抑止力」です。「戦争する国」づくりと「核抑止力」は一体のものです。

 唯一の被爆国に、これほどふさわしくない政権はありません。一日も早く、退場させなければなりません。

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