不破哲三さんの「理論活動教室」5回目

14.09.10


 昨日、不破哲三さんによる「理論活動教室」が開かれ、参加しました。第5回目の今回は、「マルクスの読み方(3)」ということで、「未来社会での労働、労働本来の意義」「資本主義体制のもとでの労働者階級の階級的発展――その三つの必然性――」「資本主義の没落過程の定式」「過渡期の問題」「未来社会の問題。労働者階級はどういう発展を遂げるか」というテーマでの講義でした。一知半解で、恥ずかしいのですが、書き留めておこうと思います。

 冒頭、「これまでをふりかえって」ということで、不破さんは、マルクスが「資本論」の第一部第一草稿の執筆を終了してから、完成稿の執筆を開始するまでの間、同時並行でインターナショナルの活動を指導していたことに触れ、むしろインターナショナルの指導の合い間に「資本論」を書いていたというくらいだとしたうえで、だからこそ、搾取の仕組みの解明だけでなく、労働者階級がいかに鍛えられ、発展したかに焦点があてられている、と述べました。

 「未来社会での労働」「労働の本来の意義」に触れたあと、不破さんは、「資本主義体制のもとでの労働者階級の階級的発展」に話をすすめ、そこには三つの必然性があると指摘しました。一つは、労働者が自分とその家族の存続を守るために階級闘争が必然になるという点です。「洪水よわが亡きあとに来たれ」というのが、すべての資本のスローガンであって、したがって「資本は、社会に強制されるのでなければ、労働者の健康と寿命に対してなんらの顧慮も払わない。」(「資本論」第8章「労働日」)あくなき資本の搾取欲に対して、自分たちを守るために労働者はたたかわざるを得ません。

 第二に、「労働者階級が新社会建設の主体に成長する必然性」です。マルクスは、機械制大工業のもとでは、「協業」や「マニュファクチュア」の時代と違って、労働者が多面的能力を持った人間として鍛えられるということにも注目したといいます。

 第三に不破さんは、「資本主義の発展のもと、労働者階級が社会変革の闘士となる必然性」について指摘しました。資本の蓄積が労働者人口の過剰化を生み、産業予備軍が形成され、それが現役労働者軍を圧迫し、その要求を抑え込む役割を果たす、と指摘。富の蓄積の一方で、貧困の蓄積が条件づけられる。労働者階級はこうした社会を変える闘士とならざるを得ません。

 「資本の没落過程の定式」を述べたあと、不破さんは「過渡期の問題」に触れ、マルクスは、パリ・コンミューンを経験することによって、「自分自身の解放をなしとげ、・・・・あのより高度な形態をつくり出すためには、労働者階級は長期の闘争を経過し、環境と人間をつくりかえる一連の歴史的過程を経過しなければならない」との認識に至ったと述べました。いわゆる「奴隷制のかせ」を克服し、なくすことが過渡期の中心問題だと指摘した不破さんは、その長期にわたる歴史的過程で「生産者が主役」を貫くことが大事になると、日本共産党「綱領」にも触れて解説しました。

 最後に「未来社会の問題」について、労働者階級がどんな発展を遂げるか、という点について、まず、「労働の性格」が「自発的な手、いそいそとした精神、喜びに満ちた心で勤労にしたがう結合的労働」に変化するといいます。資本ための労働から、自分たちのための労働への変化です。

 未来社会においても、社会の維持・発展や自分たちの生存のために、抜本的に短縮されるではあろうけれど労働=物質的生産は必要です。マルクスはこれを「必然の国」と呼びました。そして、その彼岸に「自由の国」があるといいます。人間の全面的発達が目的とされる自由な時間=自由の国です。労働日の短縮が根本条件です。「必然の国」でのいそいそとした労働のあとの、圧倒的な自由の時間が、私たち自身のあらゆる可能性、能力の発展、発揮のための時間になります。そこでの科学的な知見を含めたさまざまな成果が、また生産力を発展させて「必然の国」を縮小し、「自由の国」を拡大させるでしょう。

 「人類の本史」の始まりです。

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