花園地域9条の会で教科書の学習会

15.09.15



 「花園地域9条の会」の集いがあり、招かれてお話をしてきました。

 テーマは、「“教育”と戦争する国づくり――教科書問題を語ろう――」というもの。花園地域にある「オープンルームTOMO」が会場、参加者は10人ほどでした。

 冒頭、世話人の相原さんから挨拶があり、さっそく用意した5枚ほどのレジュメをもとに、約1時間お話をさせていただきました。

 先日、千葉中学校、東葛飾中学校という二つの県立中学校で、「育鵬社」の「歴史」「公民」教科書が採択されましたが、まず、日本共産党は、教育の自主性を尊重する党であり、一般論として教科書の採択について、その是非を論じる立場にない、ということを前提として強調しました。しかし、「育鵬社」の教科書は、「日本が正しい戦争をやった」と、子どもたちに教えるものであり、それは、戦後の世界と日本の出発点に背くだけでなく、これからの日本のあり方、存立にかかわるものだけに、見過ごすことはできないと話しはじめました。
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 続いて、「育鵬社」の歴史教科書、公民教科書の記述をたどりながら、それらがいかに歴史の真実とかけ離れているか、しかも、大日本帝国憲法を高く評価する一方で現憲法を軽んじており、とりわけ平和主義や基本的人権の記述にそれが著しいことを、具体的な教科書の記述を追って紹介。県教委が、現場の声を排除し、徹底した秘密主義のもとで採択に至った経過も紹介しました。

 一方で、一部右翼議員と連携したような形での、実教出版社の高校日本史教科書に対する執拗な攻撃が繰り返されていること。しかし、「国旗・国歌」の問題にしても、南京大虐殺や各国の戦争犠牲者数についても、日本共産党の議会での論駁に対して、まったく沈黙せざるを得ない状況であることを伝え、全国の都道府県教委の中でも、千葉県教委による実教出版高校日本史教科書への干渉・攻撃が突出したものであることを県自身の調査結果をもとに明らかにしました。

 ユネスコの「教員の地位に関する勧告」第61項を引用し、「教科書は誰のものか、誰が選ぶべきなのか」と、話を進めました。この問題では、今年4月22日の衆議院文部科学委員会での日本共産党はたの君枝議員の質問と当局の答弁を紹介し、子どもたちにとって最も適した教科書を採択するという観点から、教員や保護者の果たす役割が大きいことを当局自身も認めざるを得ないこと、だからこそ、欧米各国では、教員や学校が教科書の採択を行なっていること、行政機関が採択を行っているのは、中国と日本だけ、などの状況をお話ししました。

 森田知事が、「育鵬社」から教科書を出している「日本教育再生機構」の代表委員でありながら、県立中学校を除く、県内15の採択地区では、どこも「育鵬社」を選んだところがなく、今回も採択ゼロに追い込んだことは、県民世論と運動の大きな成果だと強調しました。

 最後に、今後の課題として、「戦争する国」づくりと「戦争する人」づくりは一体であり、その中心のひとつが教科書問題であることを強調。県民的な関心を高め、運動をさらに広げる必要がある、と「教科書展示会」への取り組み、採択会議の公開、議会での取り組み等について提起して終わりました。

 その後、参加者からたくさんの感想や質問が出ました。「育鵬社の教科書は、どこへ行けば手に入るのか」「なぜ、こんな教科書が『検定』を通るのか」等々、等々。

 まずは、教科書というものに関心を持って、地域でこうした学習会が開かれるようになったことは、たいへん心強いことです。引き続き、実態を伝え、運動を広げ、民主主義や平和、基本的人権を大切にする未来の主権者を育てるために、力を尽くしていきたいと思います。

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