「沖縄戦全記録」と「沖縄戦最後の証言」

16.08.30

 この夏、沖縄戦に関する2冊の本を読みました。
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 NHKスペシャル取材班による「沖縄戦 全記録」とフォトジャーナリスト森住卓さんの「沖縄戦 最後の証言」(いずれも「新日本出版社」)。

 Nスぺの「沖縄戦全記録」は、昨年6月に放送された同名の番組の取材内容を再構成し、番組に盛り込めなかった部分を大幅に書き加えたもの。番組は、沖縄県が「平和の礎」建設の際に全県的な聞き取り調査をしたおよそ10万人に及ぶ戦没者の記録と沖縄戦研究の第一人者といわれる石原昌家沖縄国際大学名誉教授による1000本にのぼる体験者の肉声証言テープをもとに、当時、米軍が撮影したフィルムなども交えながらの渾身の作でした。

 幸い、録画してあり、改めて見直したりもしました。日米両軍合わせて20万人、うち沖縄県民12万人。実に、県民4人に一人が犠牲になったということになります。本土防衛のために、一日でも長く時間を稼ぐことを求められた沖縄戦。戦没者のビッグデータは、5月31日の32軍首里司令部陥落後、沖縄戦終結の日とされている6月23日にかけて犠牲者が激増していることを明らかにしました。
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 住民を守るはずの日本軍が、「防衛召集」と称して14歳から45歳までの男性を召集し、さらに逃げ惑う住民を盾にし、ガマから追い出し、投降を許さず、方言を使えばスパイ扱いをし、さんざんに県民を苦しめた実態が、本書から伝わってきます。取材後記でチーフディレクターの小川海緒さんが書いていた「沖縄はいまも怒っている」という言葉が、印象的でした。

 森住卓さんの「沖縄戦 最後の証言」もぜひご一読をお勧めしたい本です。血の泥水を飲んで生き延びた島袋文子さん(87)の凛とした写真が表紙を飾り、その島袋さんの証言から本書は始まっています。

 米潜水艦の標的になり、1800人の乗船者のうち1500人が犠牲になった疎開船・対馬丸。奇跡的に生き残った平良啓子さん。友達の母親に「あんたは帰ってきたの?」「うちのトキコは太平洋においてきたの?」と言われます。「戦争って、生き残った者にもこんな思いをさせるんです。」平良さんの言葉が心に響きます。

 東村高江でオスプレイヘリパッド建設に反対している日本共産党東村議になった伊佐真次さんのお父さん、伊佐真三郎さんや日本共産党元衆議院議員の古堅実吉さんも登場します。証言者たちはみな、いま安倍政権が強行している辺野古の新基地建設や高江のヘリパッド建設に反対して頑張っている人たち。「戦わないために、今、闘っているの」証言者の一人、横田チヨ子さんの言葉です。
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 最後のグラビアのページを繰っていたら、辺野古の海で突然、海上保安庁に拘束された「平和丸」(ヘリ基地反対協議会所有)と女性船長の写真が出てきました。「抗議し、若い海保職員を説得する平和丸の船長」との絵解きがついています。相馬由里さんです。この2月、花見川区革新懇で沖縄に行ったとき、中村きみえ市議と同じ職場にいたということもあって、夕食をご一緒しました。介護福祉士だった相馬さん。子どもの頃、祖父母のようにかわいがってくれたご夫婦が理事をしている西表島の施設に就職し、沖縄の人に。「今度来るときは、ぜひ平和丸に乗って!」との言葉に応えなければなりません。
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   写真   今年2月の花見川革新懇の沖縄支援ツアーで。前列右から中村きみえ市議、相馬由里平和丸船長

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