エンゲルスの命日に

18.08.05

 今日8月5日は、あのマルクスの盟友、フリードリッヒ・エンゲルスの命日です。1895年の今日、「資本論」第二部、第三部を世に送り出し、科学的社会主義の巨匠の一人として不滅の業績を遺し、75年の生涯を閉じました。食道がんだったそうです。

 1883年にマルクスが逝ったあと、残された膨大な草稿を読み取り、整理し、「資本論」の仕上げに全力を尽くしました。マルクスの「象形文字」のような筆跡を読むことができたのは、マルクス夫人とエンゲルスだけだったようです。持病の腰痛や眼病と格闘しながら、しかもマルクス死後、世界中の革命運動からの様々な相談を一手に引き受け、「資本論」第一部をはじめとするマルクスの著作の各国版などの監修や序言の執筆等々、文字通り、身を削るような日々だったのではないかと思います。
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 そもそも1850年からのおよそ20年間、エンゲルスは、マンチャスターに移住し、父親の工場で「有能な経営者」として働き、マルクスの経済学研究を財政的に支える役割に回ります。その間も、アメリカの新聞「ニューヨーク・デイリー・トリビューン」に百数十編の論説をマルクスに代わっ代筆したり、マルクスを煩わせないように、「資本論」を攻撃するデューリングなどとの論争を引き受けたりもしました。(「反デューリング論」出版は1878年)

 エンゲルスは、マルクスの死の翌年、有名な「家族、私有財産および国家の起源」を刊行しますが、以前から手掛けていた大部の著作「自然の弁証法」は、ついに未完のままになりました。さぞや、残念だったろうと思います。そして、苦労に苦労を重ねて「資本論」第三部を1894年の12月に発行すると、もう命の炎は、燃え尽きる寸前でした。

 エンゲルスの命日に、不破哲三さんの「エンゲルスと資本論」(上・下、新日本出版社)を読み終わりました。もう20年近くも前になるでしょうか、途中まで読んで、そのままになっていました。

 7月に、不破哲三さんの「『資本論』探究 全三部を歴史的に読む」(上・下巻、新日本出版社)を読みましたが、いま「新メガ」などというものの刊行で、詳細なマルクスの草稿やノート類が次々に読めるようになってみると、エンゲルスの「資本論」編集に、いろいろな弱点があったということも率直に述べられていました。そこで改めて、「エンゲルスと資本論」を読んでみたくなりました。
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 先月は、綱領の講座などがあって、なかなか本を開く時間が取れませんでしたが、ベッドのなかでは、吉村昭の「大本営が震えた日」や松尾芭蕉の「おくの細道」、山本博文さん監修の「江戸の暮らし」などを読みました。他に、全国革新懇の「時代を開くあなたへ」をたいへん面白く読みました。
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