石井暁さんの「自衛隊の闇組織」を読む

19.02.08

 昨日、出かけたついでに何冊か本を買ってきました。そのうちの1冊「自衛隊の闇組織――秘密情報部隊『別班』の正体」(石井暁、講談社現代新書)を今日読みました。

 本書にも紹介されていましたが、かつて「しんぶん赤旗」が連載し、その後「影の軍隊『日本の黒幕』自衛隊秘密グループの巻」として出版されたものの続編ともいうべき、衝撃的な内容でした。著者は、共同通信の石井暁記者(現在は、編集局編集委員)です。
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 2013年11月27日。あの「特定秘密保護法」が衆議院で強行された翌日、1本の記事が、共同通信から配信されました。翌日、全国31の新聞がそれを1面トップで報じます。

 「陸自、独断で海外情報活動/首相、防衛相に知らせず/文民統制を逸脱/自衛官が身分偽装」との見出し。

 「陸上自衛隊の秘密情報部隊『陸上幕僚監部運用支援・情報部別班』(別班)が、冷戦時代から首相や防衛省(防衛庁長官)に知らせず、独断でロシア、中国、韓国、東欧などに拠点を設け、身分を偽装した自衛官に情報活動をさせてきたことが27日、分かった。
 陸上幕僚長経験者、防衛省情報本部長経験者ら複数の関係者が共同通信の取材に証言した。
 自衛隊最高指揮官の首相や防衛相の指揮、監督を受けず、国会のチェックもなく武力組織である自衛隊が海外で活動するのは、文民統制(シビリアンコントロール)を逸脱する。
 衆院を通過した特定秘密保護法案が成立すれば、自衛隊の広範な情報が秘密指定され、国会や国民の監視がさらに困難になるのは必至だ。――後略――」

 この記事を配信するに至るまで、5年以上もの粘り強い取材と厳しいチェックを含めた社内の支援がありました。

 ご承知のように、当時の小野寺防衛大臣は、陸幕長を通じて確認したが、「そのような組織は自衛隊に存在していない。現在もありません」という報告を受け、確認している、との無責任な答弁に終始しました。

 石井記者は、文字通り「身の危険」も覚悟の上。実際、取材対象者から警告を受けるということもありました。

 災害派遣などから自衛隊への好感度は高くなっていますが、石井氏は指摘します。「災害派遣は自衛隊の一面に過ぎず、その本質があくまでも軍事組織にあることは論を俟たない。さらに言うと、非公然の秘密情報部隊『別班』は、首相、防衛相にも知らせずに海外展開し情報収集活動を行なうという、帝国陸軍の“負の遺伝子”を受け継いでいる武力組織なのだ。自衛隊には災害派遣に象徴される“陽”の面と、別班に象徴される“陰”の面があることを、私たちは忘れてはいけないと思う。」
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 先には、あの東京新聞の望月衣塑子記者の「武器輸出と日本企業」を読みました。安倍政権のもとで進む危険な実態を暴露しています。こうした勇気あるジャーナリストたちを、私たちは精一杯応援したいと思います。私たちの知る権利を守り、この国の民主主義を守るためにも、それは私たちの義務でさえあるように思います。

 昨日のテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」では、レギュラーコメンテーターの玉川徹さんが、「護衛艦いずも」の空母化の問題を取り上げて気を吐いていました。番組終了後、さっそく局へ電話をし、「いい番組だった。玉川さんにこれからも頑張るように伝えてくれ」と激励しました。私たちにできるメディア、ジャーナリズムに対するささやかな、しかし重要な働きかけだと思います。

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