救援会と国賠同盟共催の「歴史探訪の旅」に

19.05.08


 昨日と今日、国民救援会と治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟(以下、国賠同盟)の両千葉県本部が主催する「歴史探訪の旅」に参加してきました。

 中国・南京の旅から帰って、翌6日は、国賠同盟千葉県本部理事の玉川寛治さんが執筆中だった飯島喜美(千葉県旭市出身の戦前の女性共産党員、24歳で獄死、「闘争・死」と刻まれた遺品のコンパクトが有名)の評伝が完成し、8日には出版社に入稿するということで、大慌てでかねて依頼されていた「序にかえて」を執筆。著者の「思うように書いて」という言葉に甘えて、2200字を超えるものになりました。6月の頭には、出版の予定です。ぜひご購入、ご一読いただければと思います。

 昨日7日は、国賠同盟千葉市支部の総会の案内チラシを印刷。7000枚ほどでしたが、印刷機のトラブルもなく、思いのほか早く完了し、しんぶん赤旗への折り込み依頼も完了することができました。

 おかげさまで、何の憂いもなく、「旅」に出ることができました。行先は、安曇野のちひろ美術館」、業務上過失事件で国民救援会がかかわっている「特養あずみの里」、そして「貞享義民記念館」。

 7日、10連休の後とあって、高速道路の渋滞もなく、予定よりだいぶ早めに「ちひろ美術館」に到着しました。その分、ゆったりと展示を楽しんだり、買い物をしたりすることができました。あらかじめ車内で、ちひろの生涯と作品を紹介するDVD(山田洋次監督)を視聴したのが、鑑賞に大いに役立ちました。
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   写真   ちひろ美術館の正面入り口
 今日8日は、まず「特養老人ホーム あずみの里」へ。職員で、「特養あずみの里業務上過失致死事件裁判で無罪を勝ち取る会」の手塚健太郎さんが出迎えてくれ、事件と裁判の経過について、説明をしてくれました。
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 事件は、2013年12月12日のこと。食堂でおやつを食べていたKさん(85歳)が、ぐったりして意識を失っているのを他の介助で遅れて入ってきた介護職員が発見。職員による応急措置、救急隊による救急措置後、病院へ搬送。Kさんは、残念なことに翌2014年1月16日にお亡くなりになりました。Kさんが亡くなって半月後の2月1日には、遺族との間で示談が成立しました。
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   写真   あずみの里の外観
 ところが、不思議なことにKさんが亡くなって1年が経とうかという12月26日になって、突然、当該職員が在宅で起訴されるということになります。そして今年3月25日、長野地方裁判所松本支部の野澤晃一裁判長は、20万円の罰金刑という不当判決を言い渡しました。当初は「見守り注意義務」違反での訴追であったはずが、いつの間にかそれは放棄され、途中追加された予備的訴因「おやつ形態確認義務」違反による有罪判決で、とうていまともな判断とは言えません。
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 説明の後、施設を見学させていただき、介護保険制度の下での福祉の現場の厳しい経営の状況、したがって、職員の十分な配置が困難で、しかも低い賃金水準とならざるを得ない状況等々、福祉を取り巻く困難な状況と改善のための政治の転換の必要性を痛感させられました。
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   写真   あずみの里の入り口から真正面に雪を頂いた常念岳が。田植えを終えたばかりのたんぼにその姿を映していました
 その後、近くの「貞享義民記念館」(安曇野市立)へ。数年前、「ちひろ美術館」とここを妻と訪ねたことがあります。記念館入口の両側に、「世界人権宣言」の第1条と日本国憲法の基本的人権に関する第11条・12条とが掲げられていることにいたく感動したものでした。
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   写真   入口右側にある「世界人権宣言」
 ここでも館長さんが出迎えてくれ、懇切な説明をいただくことができました。

 記念館で顕彰・紹介されているのは、1686年(貞享3年)に松本藩で起こった農民一揆のこと。ただでさえ近隣に比べて高い年貢に耐えてきたこの地の農民たち。しかも、近年の不作続きで困窮を極めているなか、藩は、さらに過酷な年貢の引き上げを厳命してきます。農民たちの苦しみを見るに見かねて、身を挺して立ち上がったのが村の庄屋を務めたこともある多田加助や同調した近隣の村の代表たちでした。

 一揆の象徴・蓑笠に身を固めた農民たちの決起に恐れを抱いた松本藩上層部は、うその空手形を出して農民たちを慰撫。沈静化したところで指導的人物を一気にとらえ、家族もろとも総数28人を磔・獄門の極刑に処したという事件です。
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   写真   館内で展示を前に説明する館長さん
 多田加助らの農民の命とくらしを守る命がけのたたかいとその犠牲は、長く人々の心に残り、歌舞伎などの演目にもなり、やがて自由民権運動にも大きな影響を与えていくことになります。

 帰りのバスの中で、治安維持法によって弾圧された犠牲者への謝罪と賠償をもとめ、「再び戦争と暗黒政治を許すな」と運動する国賠同盟への加入と国会請願署名の訴えをさせていただきました。おかげさまで、新入会員が1名、署名が88筆、カンパも2千円寄せられました。有意義な旅と国賠同盟へのご協力、ありがとうございました。

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