「日韓問題を考える」――西小中台地域で学習会

19.09.22


 今日は、西小中台地域の日本共産党支部や後援会が主催する学習会。「日韓問題を考える」と題して、1時間半ほどお話をし、その後、質問を受けたりしてきました。

 隣の国であり、長い交流の歴史があるのに、案外、知らないことが多い、と最初はクイズから。「韓国で、『光復節』というお祝いの日があるが、それは何月何日か?」これには、何人かの方々から、8月15日という回答がありました。続いて、「それでは、3月1日は、何の日でしょう?」さらに「8月29日は?」。二つとも、回答はありませんでした。パゴダ公園での独立宣言と全国に広がった独立万歳の運動「三一運動」も、韓国併合、つまり植民地としての日々が始まった「国恥の日」は、やはりあまり知られていないようです。
DSC02754 (2).JPG
 話はまず、「徴用工問題」から。その経緯、「日韓請求権協定」でも、個人の請求権は消滅していないという最高裁や国会の答弁を確認、これまでいくつもの「和解」が行われてきているのに、安倍政権は「協定が骨抜きになる」などと、企業に圧力をかけてきた問題などを、政府関係者などの発言も見ながら確認しました。

 続いて、安倍政権がそうした姿勢を取る背景に「侵略と植民地支配への無反省、歴史修正主義」があると指摘。「韓国併合」に至る歴史的経過を、「江華島事件とは?」「日清戦争とは?」「日露戦争とは?」と、司馬遼太郎の明治礼賛の歴史観などにも触れながら、そのいずれもが、朝鮮の支配をめぐるものであったことを語りました。さらに、「植民地下の朝鮮支配の実態」について、「武断政治」といわれた憲兵警察の実態や「土地収用令」で土地や家屋を奪われた朝鮮人民が、「賦役」として道路・鉄道の建設に駆り出されたことなど、「日本は朝鮮でいいこともした」などという暴論への回答という形でお話ししました。また、朝鮮語を奪われ、「創氏改名」で名前まで変えさせられた「皇民化政策」、そして、「強制連行」や「慰安婦」問題に触れました。「三一運動」など、これに対する朝鮮人民の抵抗とたたかいにもふれました。
DSC02760 (2).JPG
 次に、真の日韓友好を確立していくためには「負の歴史を正面から受け止め、本気の謝罪と賠償をしてこそ」だと、強調しました。戦後日本政府は、一貫して植民地支配を反省するどころか、これを美化する姿勢を続けてきたことを、日韓条約締結に至る交渉過程での日本側代表たちの発言も確認しながら明らかにしました。同時に、ドイツなど、諸外国の戦前・戦中の人権侵害に対する補償の実態を見、「植民地支配の責任については、過去にさかのぼって非難されるべき」という「ダーバン宣言」の立場が、国際政治の到達点であることも確認しました。

 最後に「メディアと教育の責任」について語ろうとしたときには、ほとんど時間が無くなっていました。国家権力と一体になって朝鮮人差別・抑圧の先兵の役割を果たしてきた日本のメディア。「三一運動」参加者を「不逞鮮人」「土民」などと書き、あの関東大震災のときも「不逞鮮人各所に放火」などと事実無根のヘイト記事を垂れ流し、戦後も、そして今も一貫して、「嫌韓」「反韓」を煽っていますが、かつて商業主義でナショナリズムを煽り立てた『報道の罪』を忘れてはならない、「今こそ、『嫌韓』あおり報道と決別しよう」との新聞労連の訴えも紹介し、もっとメディアにものを言うようにしようと訴えました。同時に、戦前の教科書、家永裁判のこと、そして一連の教科書攻撃など、「歴史の改ざん、修正を許さない教科書を」と、展示会への参加と意見をあげることなども訴えて終わりました。

 長い時間、10数人の参加者のみなさんは、目を輝かせてよく耐えてくれました。7枚にもなったレジュメを主催者は、なんと100円で販売していましたが、余分に持ち帰る人が何人もいたのはうれしいことでした。