「九条の会・ちばけん」「九条地方議員ネット」共催の講演会


 「九条の会・ちばけん」と「九条の会千葉地方議員ネット」共催の講演会があり、参加してきました。冷たいみぞれが舞うなかでしたが、会場が狭かったせいもあり、溢れんばかりの参加者でした。
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 千葉市の中村きみえ市議の司会で、津久井鎌ヶ谷市議が、主催者挨拶。すぐに、清水雅彦日体大教授の講演に入りました。
DSC03911 (2).JPG   写真   司会の中村きみえ市議(日本共産党)
DSC03912 (2).JPG   写真   主催者挨拶をする津久井鎌ヶ谷市議(無所属)
 清水教授はまず、「自衛権の行使」について、1954年の政府解釈では、「わが国に対する急迫不正の侵害があるとき」と明確な歯止めがかかっていた点を、2014年、安倍政権が「わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、・・・」と変え、「集団的自衛権行使容認」へと踏み出したことを厳しく批判。

 国連憲章に「集団的自衛権」の規定があったとしても、スイス、オーストリア、コスタリカをはじめ、その行使をしないことを明確にしている国もある。そもそも「集団的自衛権」は、アメリカによるベトナム戦争や旧ソ連のチェコ、アフガン侵攻など、大国が他国に攻め込むときに悪用されてきたと、その歴史にふれました。
DSC03917 (3).JPG   写真   講演する清水雅彦日体大教授(憲法学)
 そのうえで清水教授は、安倍首相の改憲論について、「憲法は、国の未来、理想の姿を語るものです」などと言っているが、憲法というのは、理想を語るものではなく、国家権力の制限規範を規定したもの。そもそも、国会議員たる首相が改憲を主張すること自体、99条の憲法順守義務違反だとズバリ。

 その後、自民党の改憲条文の問題点などについて、駆け足で、しかしわかりやすく解説。それとの対比で、憲法が掲げる平和主義の意義について、とりわけ「前文」の「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。」あるいは「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」を紹介。そこには、一国の平和にとどまらず、世界に向けて行動しようとする、文字通りの「積極的平和主義」が謳われていると指摘しました。

 最後に清水教授は、「安倍政権・改憲に対抗するこの間の取り組みの成果と課題」として、「総がかり行動実行委員会」の誕生の経過とその後の市民と野党共闘の目覚ましい進展について報告。正確には「市民と野党の共闘」ではなく「労組と市民と野党の共闘」だと、連合と全労連など、ナショナルセンターを超えた共同の前進をアピール。遅れている各都道府県単位での「総がかり体制」の構築をつよく呼びかけました。

 もう少し、たっぷり聞きたいところでしたが、日程の関係で短時間の講演だったのが残念でした。