東日本大震災から9年、「復興の総仕上げの段階」だと?

 東日本大震災、福島第一原発事故から9年目の日を迎えました。死者1万5899人、行方不明者2529人。「震災関連死」を含めると犠牲者は、2万2200人を超えるとこのこと。しかも、未だに避難生活を強いられている人が、復興庁の調査でも約4万8千人もいます。
DSC04093 (2).JPG
 今日の政府主催の追悼式は、コロナウィルスの影響で中止。首相官邸で、献花式が行われたという。そこでの安倍首相の追悼の言葉を読んで、この人の目や耳、そしてあるとすればその心に、今も苦しむ被災者のみなさんの声と思いは相変わらず届いていないのかと、寒々しい思いがしました。

 首相は「被災地の復興は、着実に進展」「住いの再建・復興まちづくりはおおむね完了し、産業・生業の再生も順調に進展しているなど、復興の総仕上げの段階に入っています。」と語りました。

 また原発事故による被災地については、「一部地域では帰還困難区域として初めての避難指示解除が行われるなど、復興・再生は新たなステージに入ります。」とし、「世界の多くの方々に、『復興五輪』と言うべき本年のオリンピック・パラリンピックなどの機会を通じて、復興しつつある被災地の姿を実感していただきたい」などと述べました。

 今日の「しんぶん赤旗」には、被災したままの自宅に暮らしている「在宅被災者」の「置き去りの」実態が報告されています。風呂・トイレが使えず、居間と台所以外の床がはがれた自宅に独居する70代の女性。トイレは携帯トイレ、入浴は週一回のデイサービスで我慢しているとのことです。首相の言う「おおむね完了」「復興の総仕上げ」とは、どこの話でしょう。
DSC04095 (2).JPG
 原発事故の影響で、「避難指示が解除されても故郷に戻れる人は少なく、解除市町村の居住率は28%にとどまってい」るとか。逆に、避難指示の解除が、賠償の打ち切りや帰還困難区域の避難者への住宅提供の打ち切りの理由にされています。

 オリンピック誘致の演説で原発事故のその後を「アンダーコントロール」と、コントロールできていると主張した安倍首相。しかし、たまり続ける膨大な汚染水をどうするのか、海へ流せば、また漁民が苦しむことになります。廃炉作業は、どうか。3号機でようやく使用済み核燃料プールからの核燃料取り出しが始まりましたが、当初計画からは4年以上の遅れです。しかも、「しんぶん赤旗」の報道にあるように、1年経過して搬出されたのは、566体のうち、わずか91体です。2号機の核燃料取り出しは、2024~26年に、1号機は、2027~28年に開始とのこと。
DSC04094 (2).JPG
 使用済み核燃料をと取り出せたとしても、600~1100トン規模と推定されている1~3号機の核燃料デブリ(高温の核燃料や燃料被覆管、炉心構造物が溶けて混ざり、冷え固まったもの=「しんぶん赤旗」から)をどうするのか。デブリが、どこに、どれだけ、どんな状態で存在しているのか、全容はつかめていません。

 それでも、原発の再稼働、推進に突き進む安倍政権。「フクシマ」を終わったことにしようなどとは、到底許されません。志位和夫委員長の談話にあるように、「災害から国民の命とくらしを守ることは国政の最重要課題のひとつです。」「日本共産党は、被災者の生活と生業を再建し、復興を成し遂げるまで、国民のみなさんとともに全力をあげる決意です。」

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント