国立歴史民俗博物館「性差の日本史」を観てきた


 「時の流れに浮かんでは消える無数の事実を指す『歴』と、それを文字で記した『史』。日本列島の社会の長い歴史のなかで、『歴』として存在しながら『史』に記録されることの少なかった女性たち・・・」「『なぜ、男女で区分するようになったのか?』『男女の区分なかで人々はどう生きてきたのか?』」「ジェンダーが日本社会のなかでどんな意味を持ち、どう変化してきたのかを問う、歴史展示。」(国立歴史民俗博物館ホームページより)「性差の日本史」を観てきた。

 日本共産党千葉県中部地区委員会のジェンダー問題の委員会が主催したツアーだ。
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 「ジェンダーの成り立ちとその変化を明らかにする、初めての歴史展示」(同前)で、「女性の王や官僚が当たり前だった古代から、明治憲法体制下での完全な女性の排除、そして現代へ」ジェンダーの歴史を解き明かす画期的な企画展ということで、参加した。

 展示は、第1章の「古代社会の男女」から、第5章「分離から排除へ――近世・近代の政治空間とジェンダーの変容――」第6章「性の売買と社会」、そして最後の第7章「仕事とくらしのジェンダー――近代から現代へ――」と続く。
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 三々五々、それぞれの興味とペースで見学。見学後には、玄関前で記念撮影。その後、敷地内の芝生に陣取って、交流会が開かれた。交流会では何人かから、豊富な資料と解説で、「とても一日では観きれない」「また、来たい」という声があがった。

 一人ひとりが感想を述べることになって、私も指名された。自分が結婚するとき、どちらの姓を名乗るか、じゃんけんで決めた、私が負けて妻の姓・小松を名乗ることになったというエピソードを紹介。しかし、ジェンダーというのは、自分が意識していない部分に根強くはびこっていて、それをどう克服していくかが大きな課題だ、という趣旨の話をした。
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 個人的には、1948年(昭和23年)に労働省婦人少年局婦人労働課が発行した「男女同一労働同一賃金になれば」というポスターに引きつけられた。1948年といえば、私が生まれた年。その頃はまだ、政府が率先してこうした宣伝に努めていた。それから72年。男女の賃金格差は、依然として大きいままだ。

 企画展は、12月6日までだという。入場料は1000円だが、佐倉城址にある国立歴史民俗博物館は、駐車料も無料で、周辺の散策も楽しめる。こうした展示を理由に、国立歴史民俗博物館の研究員たちが「任命拒否」のような弾圧を受けることがないよう、博物館の予算が削られたりすることがないよう、私たちが目を光らせていかなければならない。