資本主義が正面から問われる時代になってきた


 新年から始まった「しんぶん赤旗」の連載、「発言2021」が面白い。

 スタートの3日付が、音楽家の坂本龍一さん。見出しはズバリ「資本主義を問うとき」。リードには「資本主義のあり方を根本的に見直さなければ人類の未来はない」という坂本さんの言葉が紹介されている。

 コロナ感染拡大で、貧困と格差、地球温暖化、差別などさまざまな問題が明るみに出た、という坂本さん。「資本主義が行き着いた『ニューリベラリズム(新自由主義)』の政策は、効率を何よりも優先して福祉や教育を切り詰め、医療体制を脆弱なものにしてきました。」「日本政府は、コロナ感染の第2波・第3波を予測できたにもかかわらず、医療体制を強化したり、PCR検査を拡大することもせず、ただ『自粛』を呼び掛けただけでした。」と指摘する。
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 他の国だったら大規模デモが起きていてもおかしくない、と指摘したうえで坂本さんは「大事なことは野党が自民党に対して立ち向かうこと、一大勢力としてまとまって対抗してほしい」と注文を出す。

 安保法制や共謀罪の強行を振り返り、それ以上に「法の解釈を数人の内閣で変えてしまうことが次々行われていることが、もっと問題だ」「政府は、文化芸術に対する評価が低く、教育や科学軽視は目に余る」と、安倍政権以来の問題点を指摘、「これに対して、国民にとって常識的なことを言っているのは、日本共産党ぐらいしかない」という。

 日本政府に核兵器禁止条約に参加を迫る署名の呼びかけ人にもなっている坂本さん、「核兵器に頼って危うい均衡を保っている世界は異常」と訴え、最後に「どんな暮らし方をしたいか、どんな社会を望むのかをこの機に考え、声をあげていくべきだと思います。」と呼びかけている。

 続く4日付。「腐臭漂う政権の交代を」との見出しは、作家の島田雅彦さん。「GO TO」などと感染防止より経済を優先してきた政府を利潤追求が至上命令の株式会社日本政府だと喝破。「桜を見る会」のスクープに触れ、「日本共産党は国会で政府を追及しているだけではなく、『赤旗』が権力を監視するジャーナリズム本来の役割を果たしているメディアであることを証明されました。」と評価する。

 さらに島田さんは、世直しや政権交代を待望する人たちは潜在的に多いと指摘して、「野党連合政権がその怒りの受け皿になれば、政権交代はあり得ます。」と期待を表明、「政府を監視する検察もマスメディアも健全に機能していない以上、市民が監視するしかない。」と呼びかけている。
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 そういえば、1日付で志位和夫委員長と対談していた同志社大学教授の岡野八代さんも「コロナ危機を通して、新自由主義の破綻が明らかになりましたが、同時に、資本主義そのものの矛盾ということも考えざるを得ません。資本主義の矛盾というのは、・・・労働者と、その労働者をつくる仕組み、私はこれをケアと呼んでいますが、ここを酷使し、しかもそれに見合う報酬を出さないことにある・・・・この矛盾は、私は資本主義である限りなくならないのではないかと思います。」と述べていた。

 新自由主義のみならず、資本主義そのものが、「このシステムでいいのか」と正面から問われる時代になってきた。そして、その先のシステムについての模索が始まっている。

 今後、「しんぶん赤旗」に、また「発言2021」に、どんな人が登場してどんな発言をしていくのか、毎日の「しんぶん赤旗」が楽しみだ。

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