伊藤千代子に学ぶ


 今日の「しんぶん赤旗」社会面に、「伊藤千代子に学ぶ志」との見出しで、映画化に向けた北海道苫小牧の取り組みなどが紹介された。

 伊藤千代子は、1905年長野県諏訪市で生まれた。諏訪高女では、当時教頭だった歌人・土屋文明の薫陶を受ける。東京女子大時代に社会科学研究会で学び、やがて日本共産党に入党。1928年3月15日の大弾圧で逮捕・投獄された。残虐・野蛮な拷問に屈することなくたたかったが、夫・浅野晃の転向・裏切りなどもあり拘禁精神病に。最後は、肺炎を患い24歳の命を奪われた。
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 千代子の死からわずか6年後の1935年、土屋文明は「こころざしつつたふれし少女(おとめ)よ 新しき光の中におきておもはむ」「高き世をただめざす少女等ここに見れば 伊藤千代子がことぞかなしき」など、六首を雑誌「アララギ」に発表した。特高警察による野蛮な弾圧が吹き荒れるなか、土屋の勇気にも賛辞を贈りたい。

 伊藤千代子の獄中最後の手紙は、苫小牧市立図書館に保管されていたのを、藤田廣登さんの依頼を受けた日本共産党元苫小牧市議・畠山忠弘さんが執念で発掘。映画「伊藤千代子の生涯」(仮題、桂壮三郎監督)でも、その直筆が公開される予定だ。

 折しも今日、映画の原作となった「時代の証言者 伊藤千代子」の著者・藤田廣登さんの同書増補版・出版記念講演会実行委員会が開かれた。実行委員会は、共催4団体(治安維持法国賠同盟、国民救援会、民主青年同盟、日本共産党千葉県委員会)の代表で構成されている。
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 コロナの感染拡大に歯止めがかかっていない状況から、開催自体が危ぶまれはしたものの、密をさけるために大きな会場を借りていることやすでに国賠同盟や救援会のほうに参加の問い合わせなどが複数届いていることなどから、消毒や換気、検温など、可能な限りの感染防止対策をとり、しかも、講演会そのものを簡素化、時間を短縮して行うことで意見の一致をみた。

 時間短縮の関係で、藤田さんの講演も短縮し、桂壮三郎監督のお話は、割愛せざるを得なかったが、感染防止に十二分に留意しつつご参加いただければと思う。