結成40年、全国革新懇ニュースに各界から


 コロナ禍のもと、講演会等も見送られ、やや寂しい憲法記念日となった。しかし、そのもやもやした気分を振り払うかのように、「全国革新懇ニュース」が届いた。

 429号のそれは、「革新懇」40周年の特集号だった。結成は、1981年5月26日だったとリードにあった。一面には、各界からのお祝いのメッセージが紹介されていた。
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 先代の林家三平さんの奥さんで、林家正三さんと今の三平さんのお母さんの海老名香葉子さんは、「私は軍国少女でした。天皇陛下のためにと勤労奉仕をした。でも孤児になった私たちに、国は手を差し伸べてくれなかった。戦争で多くの国民が大変な思いをしたのです。」「戦争は絶対いけません。核兵器も原発もダメ。平和を希求する気持ちは革新懇と一緒です。」と書く。

 憲法学者の小林節さんは、「政治の使命は主権者国民を幸福にすることに尽きる。しかし、現実の政治は、権力の私物化が横行し、明らかにその使命に逆行している。」「革新懇の目的は、要するに日本国憲法を具体化することである。・・・・・・だから、今こそ革新懇の役割は重要である。」と語る。

 総がかり行動実行委員会共同代表の高田健さんは、40年前、政治変革のための共同行動は極めて困難な状況にあったが、そのなかでも革新懇が粘り強く共同のための努力・活動を続けてきたことを評価し、「その努力は、2014年、15年の「戦争法」に反対する全国的な運動の中で大きく実り、総がかり行動実行委員会や市民連合の誕生につながりました。」と述べる。そして今年はいよいよ「市民と立憲野党の共同の力による政権交代に結びつけることができるかどうかが問われる正念場です。頑張りましょう。」と訴える。

 安保関連法に反対するママの会発起人の西郷南海子さんも、「共闘づくりで革新懇のみなさんから学び元気をもらってきた」と振り返りながら「野党は『絶対に政権取るぞ。みんなを食わすぞ。』という本気のガッツを見せてほしい。私が生まれる前から続く革新懇運動がいっそう大きく活躍する姿にも期待しています。」とエールを送る。

 元自民党の沖縄県議会議長で、オール沖縄の前衆議院議員仲里利信さんは、「千葉で開かれた革新懇全国交流集会で、私のあいさつににも触れて、共産党の志位さんが“オール沖縄に学び、オールジャパンを”と言われたこと、それが現実の動きになってきたことが印象に強く残っています。」と語り、「これからも沖縄をよろしく」と訴える。

 「革新懇40年は、社会を変え、政治を変える力を大きく一つにまとめるという市民運動だったと思います。」と語るのは、東京大学名誉教授で市民連合呼びかけ人の広瀬清吾さん。「日本国憲法は、その大前提として人類社会の平和と福祉を掲げています。革新懇は市民運動の基盤として、市民連合と連携し、社会を変える市民の力を引き出してほしい」と期待を寄せている。

 それぞれの方が、この間の「市民と野党の共闘」の実践と前進、課題を見つめながら、革新懇40年、政権交代をめざす正念場の年に、含蓄の深い言葉で思いを語っておられる。「全国革新懇ニュース」をまだお読みでない方は、ぜひこの機会に!

東京新聞夕刊一面に「マルクス」


 昨日1日付の東京新聞の夕刊トップ、「マルクス コロナ禍の脚光」の見出しに驚いた。「環境保全の視点で新解釈 論客人気」「資本主義に対案 若者の心つかむ」と、なか見出し。この国では、一般紙の一面にマルクスの名が躍るのは、極めて珍しいことだし、好意的な見出しは、さらに珍しいことだ。

 リードには「気候変動が国際問題化し、新型コロナウィルスが人々の格差を浮き彫りにする中で、資本主義の矛盾や限界を指摘した19世紀の思想家マルクスがあらためて脚光を浴びている。」とある。
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 取り上げられているのは、大阪市立大学准教授・斉藤幸平氏の「人新世の『資本論』」(集英社新書)だ。発行25万部超、編集者や書店員らが選ぶ「新書大賞2021」の大賞も射止めたと紹介されている。

 「従来の『マルクス本』との最大の違いは、その思想を環境保全の観点から捉え直し、資本主義に新たな対案を示した点だ。 国連などが掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の実現は、利益追求が本質の資本主義の下では『丸い三角を描く』のと同様に不可能だと主張。晩年のマルクスは循環型社会『脱成長コミュニズム』を構想していたとして、スペイン・バルセロナの実践例などから理想の社会像を提示した。」と、記事にあった。

 私も、今年、お正月の読書にこの本を読んだ。たまたま近くの本屋で目にしたのだが、「人新世」とは何ぞやと思った。「人新世」とは、ノーベル化学賞受賞者のパウル・クロッツェンという人の言葉で、人間の活動の痕跡が地球上を覆いつくした年代という意味だそうで、人類が築いてきた文明が、存続の危機に直面しているとの認識を示しているのだそうだ。
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 著者は、マルクスのすべての文書を網羅した「新MEGA(メガ)」の編集に携わってきたという。つまり、今までは誰も注目してこなかった、読むこともできなかったマルクスの研究ノート、抜き書きやメモの類までも読み込んで、これまで誰も気づかなかった晩年のマルクスの到達点を発見したと意気込む。そして、新しい「資本論」解釈が可能になったと胸を張る。

 その結論が「脱成長コミュニズム」なのだそうだ。「恐慌から革命へ」という認識に立っていた若きマルクスが、「だから社会主義を打ち立てるために、資本主義のもとで生産力をどんどん発展させる必要があると考えていた節がある。いわゆる『生産力至上主義』である。」と著者は述べる。そして「旧来のマルクス主義は、現代にいたるまでずっと生産力至上主義にとらわれてきたのだ。」と断ずる。

 言うまでもないことだが、マルクスは「恐慌」について、資本論第三部第四篇第18章「商人資本の回転、価格」のなかで、「商人資本による流通過程の短縮」、つまり「架空の需要」が「再生産過程を制限を越えてまでも推進し、ついには恐慌に至る。」と、解き明かしている。若きマルクスが「恐慌から革命へ」との認識にあったことは事実だが、「生産力至上主義」というのは、初耳だ。しかも、著者にしては珍しく「節がある」などという曖昧な言葉を使っているが、その論拠は何も示されていない。

 他にも、「各人はその能力に応じて、各人にはその必要に応じて!」という「ゴータ綱領批判」のレーニンによる誤読をそのまま「有名なコミュニズムの定義」として、無批判に引用していたり、「階級闘争」という言葉がついに一言も出てこないまま、「フィアレス・シティー」(国家に対してもグローバル企業に対しても恐れずに、住民のために行動することをめざす都市・自治体=その例として著者はバルセロナをあげている。)の実践に期待を寄せる。さらに言えば、ヨーロッパの研究者のさまざまな論述は紹介しても、母国日本の「マルクス主義者」=科学的社会主義者とその党を全く視野の外に置いていること(あえて無視しているのか、日本共産党の綱領も不破哲三氏の著作も読んだことがないのか)などなど、数多くの疑問が残る。

 とはいえ、こうした若い研究者とその著作が話題になり、マスコミで報じられることの意味は大きい。著書には、ジャーナリストのナオミ・クラインの活動や主張も紹介されているが、気候崩壊は待ったなしの課題になっている。資本主義や、まして新自由主義に未来はないし、これに終止符を打つことが求められている。「社会主義か、絶滅か」これは、ナオミ・クラインの著書の帯にある斉藤幸平氏の言葉だ。
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中村きみえ市議と「しんぶん赤旗」のお勧め

 メーデーだというのに、集会もデモンストレーションもできない。コロナ対策の遅れと不十分さが腹立たしい。

 というわけで、先日(28日)に続いて、中村きみえ市議とともに、しんぶん赤旗のお勧めで地域をまわった。幕張本郷から瑞穂、浪花町に検見川とずいぶん走った。途中、雨に降られもしたが、私自身、久しぶりに顔を合わせる方もいて、気持ちの良い訪問活動だった。

 おかげさまで、3人の日曜版読者が増えた。先日の2部と合わせて5部。

 訪問すると中村きみえ市議はまず、コロナ禍のもとで困りごとがないか、尋ねるところから対話が始まる。そのうち、健康の話になり、健診結果の表を持ち出してきて、中村市議に見せる。その場で健康相談が始まる。コロナのワクチン接種についてのアドバイスもする。元・看護師で保健師という強みだ。

 今月はすでに、二つの地域での日本共産党を語る集いにお呼びがかかっている。多少でも、役に立てることがうれしい。