大野たかしさんに「必勝」ポスターを渡した
3月21日投票の千葉市長選挙に立候補を予定している大野たかしさんの街頭演説があるというので、顔を出した。大野さんは、都立日比谷高校、明治大学を卒業し、日本将棋連盟などで働いた後、パソコン教室を開業。千葉西民主商工会副会長などを務めた。前回市長選にも立候補。現在は、日本共産党千葉県中部地区委員会に務めている。
司会は、日本共産党の中村きみえ市議。大野たかしさんのプロフィールなどを紹介した。

大野さんはまず、前回立候補したときの公約が、「小・中学校のすべての教室にエアコンを」というものだったが、その後、市民の皆さんの運動と世論の力で、それを実現することができた、と報告。
コロナ感染が収まらない背景に、予算の出し惜しみがあることを厳しく指摘した。日本共産党市議団は、この間、感染防止に必要な検査の拡大と追跡、医療機関の支援に、市の財政調整基金(20年度89億円)の活用を迫ってきたが、熊谷市長(県知事選に立候補予定)は、これを拒否している。
熊谷市長は、最初の立候補に当たって、「ハコものはいらない」と公約していたが、その後の3期12年、公約は見事に投げ捨てられてきた。市役所の新庁舎整備に275億円、蘇我スポーツ公園の整備に327億円。千葉公園の体育館や競輪場の整備で107億円などなど、ざっと数えただけで総額799億円にもなる。

そのしわ寄せが、福祉予算のカットや公共料金の引き上げという形で表れている。「財政再建を理由に福祉カットはしない」というのも、熊谷氏の選挙公約だった。しかしやったことは、高齢者祝い金も難病見舞金も心身障がい者福祉手当もカット、家庭ごみの有料化に毎年の国民健康保険料や介護保険料の引き上げ、保育料も下水道利用料も引き上げられた。財政を理由にした職員給与のカットを含めれば、その総額は363億円を超える。子ども医療費について、薬局での負担(小3まで300円、中3までは500円)を県内で唯一導入したのも熊谷氏だ。
熊谷市政は、環境にも冷たかった。地球温暖化対策は、待ったなしの課題だ。日本共産党市議団は、「プラスチック容器包装の再資源化」を繰り返し要求してきたが、やる気がない。政令指定都市20市のうち、18市ではすでに実施しているというのに、依然として燃やし続けている。プラスチックの分別処理で、年間2万3千トンの温室効果ガスを削減できる。
さらに、カジノだ。昨年、自民党の秋元衆議院議員が、中国のカジノ企業から賄賂をもらって逮捕された。その中国企業と熊谷市長、市長室で2回も面談していた。幕張新都心をギャンブルの街にしてはならない。
大野さんは、PCR検査を希望する市民が、いつでも無料で受けられるようにと主張する。子どもの医療費の薬局での窓口負担をなくし、中3まで完全無料化を。民営化が進められてきた保育所を公立で建て替え、運営する。すべての小・中学校で30人以下学級を。そしてジェンダー平等、人権を守る体制を、と訴える。
大野たかしさんにぜひ頑張ってほしい。推薦決定した治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟千葉県本部がつくった「必勝」ポスターを渡した。事務所に掲示してくれることと思う。
