千葉県水道局幕張給水場の小規模水力発電を視察

12.01.27


 今日、加藤英雄県議、木幡充日本共産党県議団事務局長とともに、千葉県水道局の幕張給水場を訪問しました。幕張給水場は、柏井浄水場からの水を受け、幕張や美浜区、習志野市の袖ヶ浦などに給水している施設。そこで行われている、受水の圧力を利用した最大出力350kW、計画年間発生電力量約137万kWh(一般家庭およそ370軒分)のマイクロ水力発電施設を視察しました。

 発電施設は、2007年、環境省の「地球温暖化対策ビジネスモデルインキュベーター事業」の補助金を活用して、市川市の妙典給水場と同時に設置されました。(投資総額2億円の二分の一補助)柏井浄水場と幕張給水場では、48メートルの落差があるとのことで、従来は、受水管に弁をつけて減圧して給水していたそうです。発電施設は、その弁の手前から直径60センチの管を引き、「横軸フランシス」という水車を回し、また、受水管に戻すというもの。減圧による振動や騒音をなくし、電気に変える。なかなかの知恵です。
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   写真    発電施設を眺める小松実
 施設は、東京発電株式会社(東京電力の100%子会社)が設置、維持・管理ももちろん会社が行います。水道局は、いわば資源としての水を提供するだけ。負担はありませんが、発生した電力は、発電会社のもの。給水場は、その電力を買うことになりますが、東電などの電気料金単価の6~7割程度といいます。その差額は、年間500万円ほどになるとのことでした。

 発生した電力は、給水場内で使用しています。実際には、計画電力より大きな電力をつくっていて、妙典給水場と合わせた年間発生電力は、計画の約240万kWhを大きく上回る300~350万kWhに達しているとのこと。幕張給水場だけでいえば、総使用量の30%、妙典と2ヶ所で、県水道局の総使用電力の2%を賄っているのだそうです。

 説明によれば、発電に大事なのは、落差と水量とのこと。幕張では、毎秒1トンの水が使われていますが、その水量×落差×9.8=発電ポテンシャル、とのことでした。その発電効率はともかく、浄水場や給水場、工業用水、あるいは下水道処理場など、いわば資源の有効活用を大いに進めるべきですし、可能性は大きいと感じました。

 鈴木博美柏井浄水場長や牧野恵造水道局浄水課長、東京発電(株)の濱田督子さんなどに説明していただきました。ありがとうございました。

 

この記事へのコメント

米粉パン
2012年03月10日 16:39
小規模水力発電は、メンテナンスをしっかりしないと、詰まって、使えなくなるケースもあるから、そこらのメンテナンスの仕掛け(地域で何箇所かを交代でメンテナンスをして発電への影響を少なくする等。)が必要かもしれませんね。
小松実
2012年03月10日 22:57
幕張給水場は、東京発電の設備で、メンテもすべてやっています。農業用水路では、ごみの問題がありますが、那須野ヶ原の設備を設置した会社「中川水力」の担当者によれば、地元の方にお願いして、定期的に巡回、ごみ取りをお願いしているそうです。ただ、木の葉や小さな枝程度は、まったく問題ないと言っていました。具体的には書きませんが、「中川水力」のメンテの請負代金の安さに驚きました。