原発事故「収束」どころか「停電」に「汚染水漏れ」

13.04.08



 「千葉県放射性物質除染実施プラン」に基づいて実施されてきた県管理の77施設の除染等について、3月末までに所期の目的(空間放射線量、毎時0.23マイクロシーベルト以下)を達成したと千葉県が明らかにしました。

 しかし、「放射性物質は風雨等により移動することがあるため、今後も空間放射線量を測定し、継続的に監視するとともに、新たに措置が必要となった場合には、適切に対応していく。」(千葉県災害復旧・復興本部)としています。

 「風雨等による移動」だけではなく、新たな放射性物質の拡散はないのか、それが心配です。

 報道されているように、福島第一原発の地下貯水槽から、120トンもの放射能汚染水が漏れる事故が発生しています。含まれていた放射性物質の総量は、約7100億ベクレルと推定されるとしています。しかし、東電が発表したその数字にも疑問が出ています。それは遮水シートの間から採取された水の放射性物質濃度をもとに、東電がはじき出した数字であり、漏れ出た処理水の濃度は、採取された水より百倍以上も濃い(東京新聞8日付)と、みられるからです。

 しかも、今回の事故についての東電の発表は、最初に放射性物質の漏れを発見してから二日後のことでした。しかも「東京新聞」によれば、すでに3月20日ごろには、東電は、貯水槽の水位がじりじりと低下しているのを把握していたと言います。当然、汚染水漏れを疑い、対策を講ずるべきでした。そもそも、今回汚染水漏れを起こした地下貯水槽は、「多核種除去設備(アルプス)」で処理して、放射性ストロンチウムなど62種類の放射性物質を法令限度以下に引き下げたあとの水を入れる目的で設置されたものでした。「アルプス」の計画が大幅に遅れているために、大量の放射性物質で汚染された水を直接入れることにしたのです。だから、貯水槽の構造も、地面との境にプラスチック製の遮水シートなどを3枚重ねただけという、いかにも頼りないものです。

 これだけの事故を起こし、多くの国民の暮らしと営業に深刻な打撃を与え、未だに16万人もの人たちに過酷な避難生活を強いながら、何という危機意識の無さ、なんという責任感の無さ、なんという杜撰さでしょうか。先には、トラックの荷台に設置した仮設の配電盤にネズミが侵入して、使用済み核燃料プールの冷却ができなくなるという深刻な事故を引き起こしたばかりです。(核燃料プール冷却という重大な機能が、トラックの荷台の配電盤に支えられていたということ自体が驚きです。)

 「原発事故収束宣言」なるものがいかにでたらめなものか。福島第一原発の現状が、いかに綱渡り的な危険な状況にあるか。そして、いかに東電には、重大事故を引き起こした当事者としての自覚や反省という当たり前の感覚さえ欠落してしまっているか。腹が立ちます。

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