船橋市選出の斉藤議員がまた歴史教科書攻撃

14.03.04


 県議会は今日が質問最終日でしたが、午後、登壇した船橋市選出の自民党斉藤守議員が、昨年の9月議会に続いて、実教出版の高校歴史教科書を攻撃しました。

 斉藤議員は、9条改憲をめざす「日本会議」の一員。昨年の9月議会でも、実教出版の高校日本史の教科書について、「南京大虐殺を事実であるかのように扱っている」「国旗・国歌について『一部自治体で強制の動きがある』などと書いている」などと攻撃、県教委に対して「採択した学校にどのような指導をするのか」と、迫りました。

 「対応を検討する」と答弁した瀧本教育長はその後、「平成26年度使用教科用図書の使用に係る留意事項について」との異例の「通知」を出しています。「通知」は、4項目からなり、その第2項目には「国旗・国歌の取り扱いに関しては、高等学校学習指導要領及び同解説『特別活動』において、『入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するものとする』と明記されていることに留意すること。」とあり、さらに第3項目では「実教出版株式会社『高校日本史A』及び『高校日本史B』を使用する場合は、特に『高校日本史A』P185の注釈⑥及び『高校日本史B』P247注釈⑥の指導に関して、上記2に留意して、生徒に混乱が生じないよう丁寧に指導すること。」と、きわめて具体的に指示を出しています。

 今回、斉藤議員は、この「留意事項」を評価したうえで、「ひとり一人の教師にどう徹底するのか」と述べ、「来年度、すべての高校に対してどう指導するのか」と、迫りました。そして再び、実教出版の高校日本史教科書が「この戦争(アジア・太平洋戦争=小松)でアジア・太平洋地域の人々に与えた惨害はじつに膨大で、死者の数は約2000万人をこえ」と記述している部分をあげ、インドの死者数350万人は、イギリスの責任などと指摘、インドを除外すると2000万人は超えないなどと主張。さらに、執筆者の個人名をあげ、経歴をあげつらいこれを攻撃することまでしました。

 さすがに気が引けるのか、斉藤氏は「教育に圧力をかけるものではない」などと、しきりに弁明しながらの質問になりました。しかし、自らそう言わなければならないほど、露骨な教育への圧力であり、「不当な支配」にもつながりうる質問です。

 「誇りある日本を」などと主張し、過去の過ちに目をふさぎ、歴史を直視しないばかりか、それを歪め、戦前同様、子どもたちに特定の歴史観を植え付けようとする、そんなやり方が今の世界に通用するはずもありません。安倍首相の靖国参拝を煽り、自分たちもこぞって参拝する彼らの偏狭なナショナリズムに対して、アジアだけでなく、欧米からも、「戦後世界の出発点=秩序を否定するもの」との厳しい批判が起こっているのは当然です。

 斉藤氏の質問に瀧本教育長は「1月の学校長会議などで、教科書の採択について慎重に行うよう指導した」などと答弁。議会の質問を利用しながら、政治や行政が乱暴に教育への介入を強め、支配するようなやり方は、断じて許されません。

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