梅原猛さんの逝去を悼む

19.01.18

 さる15日、「しんぶん赤旗」をはじめ、各メディアが梅原猛さんの訃報を報じました。12日に亡くなられたとのこと。93歳でした。
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 「しんぶん赤旗」は、社会面で一定の紙面を割いて、「哲学者・『九条の会』呼びかけ人 梅原猛さん死去」と報じました。

 「しんぶん赤旗」には、
「・・・西洋哲学から日本文化論に転じ、『隠された十字架』『水底の歌』『地獄の思想』などの著作を発表しました。
 97年から6年間、日本ペンクラブ会長を務め、盗聴法や教育基本法改悪、米国のイラク攻撃、有事法制、諫早干拓などに反対する声明を発表。2003年の『小林多喜二没後70年記念の集い』にメッセージを寄せました。
 04年の『九条の会』発足で呼びかけ人に。旧制第八高校(現名古屋大)時代に空襲に遭い九死に一生を得たことや陸軍での戦争体験が哲学に進む動機だったといい、『九条には、将来の人間の理想が含まれている』と述べていました。15年には、戦争法に反対する集会の呼びかけ人となり、17年には『安倍改憲NO!全国市民アクション』の発起人になりました。・・・」
とありました。

 もう40年以上前になるでしょうか、教員になりたての頃、「水底の歌」(上・下、新潮社)を読んで、衝撃を受けたのをよく覚えています。「柿本人麻呂は下級官吏で、出張先の石見の国で病に罹り亡くなった」という通説を見事にひっくり返し、流罪・刑死説を説いていきます。まるで推理小説でも読んでいるかのように、ぐいぐい引き込まれたものでした。授業でも、梅原説を紹介し、子どもたちも興味深く聴いていたように思います。
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 その後、矢継ぎ早に刊行される梅原古代学の挑戦的著作をむさぼるように読んだものです。引っ越しで何冊か失ってしまったものもありますが、今も、書架のなかには梅原さんの本が重々しく鎮座しています。

 最近では、といってももう5年くらい前になるでしょうか、「葬られた王朝 古代出雲の謎を解く」(新潮文庫)をたいへん面白く読み、出雲へ旅行に出かけたりもしました。

 数十年来のファンでした。日本を代表する知性の逝去を心から悼みます。

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