静かな感動と涙、映画「時の行路」の試写会

 映画「時の行路」(神山征二郎監督)の試写会に行ってきました。私も千葉県実行委員会の呼びかけ人の一人になっています。

 会場に着くと、入り口に原作者の田島一さんの姿が。思わず、がっちりと握手です。ようやく千葉でも、ここまでたどり着いたという感じです。

 はじめに、実行委員長の本原康雄千葉労連議長があいさつ。この間の経過報告と今日の試写会の意義、今後の上映運動への協力などを訴えました。
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 続いて、原作者の田島一さんが、「時の行路」「続・時の行路」「争議生活者」といういすゞの派遣切りとたたかう労働者たちに密着して、たたかいと同時進行で執筆してきた小説の苦労話も披露。映画化の経過や若干の内容紹介もありました。
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 そして、いよいよ上映です。大手自動車会社の理不尽な派遣切り。労働組合とは何なのか、それさえよくは知らなかった主人公・五味洋介は、悩みつつ、しかし会社のあまりの非人間的な扱いへの怒りからたたかいの道へ入っていきます。慣れない宣伝活動でマイクを握る洋介は「みなさん、知ってますか。正社員に払われる給料は人件費ですが、俺たち派遣の賃金は、『物件費』なんですよ。」人間の尊厳をかけた訴えです。

 故郷には、妻と二人の子ども。洋介の仕送りが頼りです。たたかいの日々は、自分一人の口さえ、満足に養えません。早く次の仕事を探してほしいという願いは、十分すぎるほどわかる。息子は、せっかく合格した大学への進学を諦める。妻は、過労がたたってか、乳がんに倒れ、やがて命を奪われる。
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 映画は、淡々と力むことなく、五味洋介とその家族、仲間たちを描いていきます。会場のあちこちから、鼻をすする音が聞こえてきます。ハンカチで目をぬぐう姿も多くなりました。

 裁判所は、洋介たちの訴えを退けます。退廷する裁判官に、組合員の一人は「裁判所は、弱いものの味方ではないんですか!」と叫びます。

 残念ながら「時の行路」三部作には、ずいぶん描かれていた私の友人・福武昌弘(小説のなかの名前)が、それと分かる形では登場しませんが、映画には、時間的制約と狙いとがありますから、仕方ありません。映画の最後に、制作協力者が映し出されますが、千葉県のなかに自分の名前を発見して、ちょっと誇らしい気持ちになりました。

今後、県内各地で上映運動が広がることを切に願います。

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