不破哲三さんの妻・七加子さん死去の報によせて

 私が敬愛してやまない不破哲三さん。その奥さんの上田七加子さんが亡くなられた。今日の「しんぶん赤旗」訃報欄で知った。享年91歳とのことだ。
DSC04154 (2).JPG「しんぶん赤旗」の訃報欄
 不破さんは、無類の愛妻家だったように思う。不破さんの著書には、たびたび七加子さんとの写真やエピソードが掲載されてきた。

 「不破哲三 時代の証言」(中央公論新社、2011年)は、「自らの歩んだ半生と目撃してきた時代を語る」という本だけに、若き頃のお二人の貴重な写真が載っている。1950年のメーデーのときの二人は、いかにも初々しいし、不破さん(本名は、上田建二郎さん)のうれしそうな顔が印象的だ。
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 1956年、結婚して2年ほど経ったころの自宅前でのお二人は、少し落ち着いたさわやかな若夫婦という感じだ。
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 「日本共産党史を語る(上)」(新日本出版社、2006年)には、冒頭に、党創立大会が行われた東京・渋谷の民家の跡地を訪ねたお二人の写真が載っている。
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 「歴史から学ぶ」(新日本出版社 2013年)では、冒頭の「はしがき」に、「最後に私事になりますが」と断り書きをして、「今年二〇一三年は、私たちの結婚六〇周年の年にあたります。結婚した時はまだ若く、六〇年後などは遠い将来のこと、その時互いが元気でいるかどうかなど、夢にも考えない二人でした。(中略)これからも、たがいに可能な仕事に力をそそぎつつ、生ある限り、同じ道を歩む同志・戦友として共同の意志と意欲をもって努力することを述べて、この本を結婚六〇周年の記念の書とすることをご了解いただきたいと思います。」と書いている。

 優しい人なんだなぁ。七加子さんを愛しているんだなぁ。素晴らしい夫婦だなぁ、と感激したことを覚えている。

 昨年、2019年に出版された「資本論のなかの未来社会論」(新日本出版社)でも、「はじめに」のところにこうある。「最後に、私ごとになりますが、今年二〇一九年は、私たち夫婦にとっては、婚約七〇年に当たる年となります。私が一九歳で大学に入学した最初の年、妻七加子は二〇歳で党の区委員会ではたらきはじめた年でした。当時は、何十年も先のことなど、とても考えられない二人でしたが、それ以来の七〇年間、曲折の時期を経ながらも、同じ政治的隊列にあって活動し協力しあってきたことを、なによりもうれしく思っています。(中略)共に過ごした年月をふりかえりながら、この年に世に出るこの書を、私たち夫婦の婚約七〇年の記念の書とすることに、読者の皆さんのご寛容を願うものです。」

 同志であり、戦友であり、同じ隊列で協力しあってきた、かけがえのない人を失って、さぞや力を落とされているのではないでしょうか。心からお悔やみ申し上げると同時に、(「前衛」の連載は6月号で終了しましたが)引き続き、不破さんの論文・著作を心待ちにしている者がいることをお伝えして、お二人への言葉としたいと思います。

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