学術会議会員任命拒否と滝川事件


 11月13日の衆議院法務委員会で、日本共産党の藤野保史議員が、学術会議会員任命拒否は、戦前の「滝川事件」そっくりだと批判したと、今日のしんぶん赤旗が報じた。
DSC04920 (2).JPG

 「滝川事件」は、1933年5月、京都帝大の滝川幸辰(ゆきとき)教授を危険思想の持ち主として文部大臣が休職させた事件。これに抗議して法学部教官は全員が辞表を提出。小西京都帝大総長も6月に辞職した。小林多喜二が築地署で虐殺された3か月後のことだ。

 藤野氏は、第一に、滝川教授が治安維持法の緊急勅令による改悪を批判し、任命拒否された6人も戦争法や共謀罪に反対していたように政府の政策に批判的であったこと、第二に、滝川教授が「満州事変」に反対し、学術会議が、「軍事研究をしない」など、戦争目的の研究に協力しない立場を明らかにするなど、戦争に反対する邪魔な者たちを排除しようとしている点、第三に、その違法行為(滝川事件当時も教授などの人事は、総長からの報告を要した)を法解釈を捻じ曲げて「正当化」するという点で、危険な共通性があると厳しく断じた。

 滝川事件のあと、35年には「天皇機関説」で美濃部達吉が攻撃され、翌36年には「2.26事件」が引き起こされ、そして翌年7月の「盧溝橋事件」を契機に、日本は中国に対する全面侵略戦争へと突入していった。滝川事件は、戦争と暗黒政治への重大な一歩だった。

 だからこそ、いまの憲法23条には「学問の自由は、これを保障する」との規定が明記された。「学問の自由ないし学説の内容が、直接に国家権力によって侵害された歴史を踏まえて、特に規定されたものである」(芦部信喜「憲法」)という。

学問や学者が弾圧され、戦争へと突き進んだ戦前のようなものが言えない社会、暗黒政治を再び許してはならない。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント